老人ホームや介護施設への入所を断られる場合、どんな理由が考えられる?

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老人ホームや介護施設への入所を断られる場合、どんな理由が考えられる?

Q. 先日近所の方から、施設入所を断られたという話を聞きました。特養に待機者が沢山いるという話はよく聞くのですが、入所を断られたという話は初めて聞きました。主にどんな理由で断られるのでしょうか。

A. 事業所ごとに入所許可の基準は異なるため一律に答えるのは難しいですが、施設のそもそもの目的や人員配置、ケア方法などを基準にしていることが多いです。

老人ホームや介護施設では、入所の受け入れをするにあたり、入所希望者の情報や現在の状態等を考慮し、各専門職で受け入れ可能かどうかを協議してから、入所許可を出しています。そのため、希望者側が入所したいと希望し、利用費を支払えば全ての施設へ入所できるという訳ではなく、入所希望者の状態が各施設で決められている受け入れ可能な範囲内であるかどうかが重要となっています。

基準や範囲は各施設により大きく異なりますので、一律に断られる理由をあげることは難しいですが、施設の体制や人員配置、ケアの方法等により、対応可能かどうかを判断しています。そして、各施設によって、「医師・看護師がいて医療体制が整っている」「認知症の周辺症状や問題行動にも対応できる」「リハビリを積極的に取り入れている」等、得意な分野や力を入れているものに違いがありますので、その条件に該当しているかも判断基準となります。

また、特別養護唐人ホームでは、要介護1~5の方が対象者であると規定されていますが、より重度の介護者を受け入れるという方針の変更により、要介護3以上の方を中心に受け入れている現状があります。

このように、各施設によって、少なくとも受け入れ可能な範囲や積極的に受け入れている条件等がありますので、各施設の特色や特徴等を把握した上で、入所施設を検討するようにしましょう。あらかじめ情報を得ることで、断られることを防ぐことができるだけでなく、それぞれの状態にあった施設を選択することができ、入所後の生活を左右することにも繋がります。

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