インフォーマルケアって何?

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インフォーマルケアって何?

Q. 母のケアマネさんに、母がの認知症が進行して心配だと相談をしたところ、介護保険のサービスとインフォーマルケアを利用して母を支援していきたいと説明があったのですが、インフォーマルケアとは何でしょうか。

A. インフォーマルケアとは、公的機関や専門職によるサービス・支援以外の援助のことです。フォーマルケア(公的なサービス)では補いきれない領域で活用することができます。

インフォーマルケアとは、インフォーマルサービスとも呼ばれ、公的機関や専門職による制度に基づくサービスや支援以外を指します。介護保険で訪問サービスや通所サービスを利用したり、病院等でソーシャルワーカーに相談したり、これらは全てフォーマル(公的)なサービスの利用となります。

要介護認定を受けている方にとっては、フォーマルケアの活用は必須であり、日常生活を送るうえで中心となる支援体制とも言えます。しかし、インフォーマルなサービスだけでは、補うことのできない部分も実際はみられています。フォーマルケアには、できること・できないことの項目が決められており、保険者である市区町村が許可できない内容はサービスとして受けることができません。

例えば、介護保険の訪問介護では、基本的には、日常生活に必要な生活支援以外はサービスとして実施できないこととなっています。例えば、大掃除や部屋の模様替え・趣味のための外出介助等、原則としては、介護保険のサービスに当てはまりません。そのため、支援を依頼する場合は、インフォーマルケアを活用する必要があります。

この場合、近隣住民や民生委員の協力を得る・ボランティア団体を利用する・民間事業所の有料サービスを利用する等がインフォーマルケアに当てはまります。地域の高齢者を支援していくためには、フォーマルケアの他にも、こういったインフォーマルケアも併用することが必要と言われています。

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