
Q. 両親の介護をしています。父母ともに認知症があり普段は一緒に暮らして支援しているのですが、夏場は私の仕事が忙しく支援することができないため、両親ともショートステイを利用しています。ケアマネージャーより高額介護サービス費の対象になると言われたのですが、高額介護サービス費とはどんな制度なのでしょうか。
A. 高額介護サービス費は、介護保険を利用した際の費用の利用者負担1割(所得によっては2割負担)が一定額を超えた際、超えた分が変換される制度です。
高額介護サービス費とは、介護保険を利用した際の費用の1割、または2割負担の利用者負担費用が一定額を超えた際に、超えた分の費用が返還される制度です。自己負担の上限額に関しては、世帯収入により異なりますが、5つの段階に分かれています。
段階別で説明すると、①生活保護を受けている方②世帯全員が非課税であり、所得の合計が80万円以下の方③世帯全員が非課税であり、②以外の方④一般世帯の方⑤現役並みの所得がある方、となります。
この段階ごとに上限額が決められており、申請すると、上限を超えた費用分が返還されることとなります。尚、費用の中でも、高額介護サービス費の対象とならないものがあり、ショートステイで言えば、食費・居住費・日曜生活費等の介護保険給付対象外のものがこれに当たりますので、注意が必要です。
申請方法としては、介護サービスを利用し、支給要件を満たすと、3か月後に通知と申請用紙が自宅に届きますので、記載したものをお住いの市区町村へ提出します。申請の際は、申請書の他にも介護サービスを利用した際の領収書が必要となりますので、捨てずに保管するようにしましょう。
市区町村によっては、超えた費用をはじめから支払わなくても良い方法を採用している場合もありますので、お住いの市区町村の申請方法を確認することが大切です。