老人ホームや介護施設から対処を求められるのはどんなとき?

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老人ホームや介護施設から対処を求められるのはどんなとき?

Q. 父の施設入所申し込みをしています。入所したら亡くなるまで施設で支援してもらいたいと思っているのですが、施設側から退所するように言われることもあると聞きました。具体的に、どのような時に退所になるのでしょうか。

A. 前提として、施設によって入所期間は異なります。契約書に退去の要件が記載されているはずですので、事前に確認しておきましょう。

高齢者施設には、亡くなるまで見てくれるところと、そうではないところがあります。たとえば、特別養護老人ホームは「終の棲家」と言われている施設で、基本的には亡くなるまで入所していることが可能です。介護保険施設の中でも、介護老人保健施設はリハビリの施設と位置づけられているので、必要なリハビリが終了すれば自宅に帰ることを検討することになります。

しかし、入所期間については各施設で異なるので、施設に確認する必要があります。また、有料老人ホームなどでは、退去の要件が契約書に記載されています。たとえば、高度な医療行為が必要になりホームで対応できなくなったときや、認知症が進行して他の入居者との生活が困難になった時などに退去を求められる可能性があります。

他にも、費用の支払いが一定期間滞ってしまっている時にも、退去を勧告される場合があります。しかし、いずれにしてもすぐさま退所するように求められるケースは少ないです。退所先や退所後の生活の見通しが立ってから退所となることが多いです。施設入所を考えているのであれば、あらかじめ退所になる場合を確認しておくと良いでしょう。

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