失明していても老人ホームや介護施設で暮らすことはできる?

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失明していても老人ホームや介護施設で暮らすことはできる?

Q. 父の施設入所を検討しています。過去に患った糖尿病が原因で失明しているのですが、老人ホームや介護施設で暮らすことはできるのでしょうか。

A. 失明を理由に入所を断られることは少ないかと思われます。入所前に見学するなどして、お父様にとって十分なケアが受けられるかどうか、慎重に判断するとよいでしょう。

目の見えない方でも施設入所は可能です。受け入れ可能な基準は施設により異なりますし、程度にもよりますので、一概に全ての施設へ入所可能であるとは言い切れませんが、受入れ可能な施設は存在します。入居者の中には、様々な疾患や高齢の影響により、目が見えなくなった方に限らず、耳が聞こえない方や麻痺のある方、認知症の方等、様々な状態の方がおられます。

そのため、目が見えないというだけで、入所を断られることはほぼありません。しかし、入所を希望したタイミングや施設の状況によって、重介護の利用者が多い場合は、受け入れができない時期もありますので、事前に確認は必要でしょう。

そして、入所できたとしても、職員の人員不足や配置基準が最小限である施設であれば、本人が呼んでも長時間待たされる等のトラブルが予想され、思っていたようなケアが期待できない可能性もあります。

介助が必ず必要な状態であれば、尚更ですが、なるべく人員配置に余裕がある施設を選ぶことが大切です。また、本人が動きやすい部屋であるか、共用部分の通路やフロア等は引っ掛かりがないか、狭くないか等、入所前に事前に必ず見学するようにし、本人にも体験してもらうようにしましょう。

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