介護保険を利用しながら障害福祉サービスを利用することはできる?

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介護保険を利用しながら障害福祉サービスを利用することはできる?

Q. 62歳の兄は1人暮らしをしており、障害福祉サービスを利用しています。65歳になると介護保険に移行しなければならないと説明を受け、兄の生活が今まで通りできるのか心配なのですが、介護保険のサービスを利用しながら障害福祉サービスを利用することは可能でしょうか。

A. 原則として65歳以上になると、介護保険サービスの利用が優先されます。しかし例外として、介護保険サービス内に該当するサービスがない場合は、障害福祉サービスを引き続き利用できます。また、近年では「共生型サービス」という選択肢もあります。

障害者福祉サービスを利用している方が65歳以上になると、原則として、介護保険サービスの利用が優先されます。ただし、例外として、介護保険サービス内に該当のないサービスが必要な場合は、引き続き障害者福祉サービスを利用することが可能ですので、その場合は、介護保険サービスと併用することができます。

その他にも、利用者ごとに個別に必要なサービスを検討した結果、介護保険サービスだけでは補えず、障害者福祉サービスが必須な項目である場合は、併用することも可能とされています。

しかし、これらはあくまでも例外であり、今まで利用していた障害者福祉サービスから介護保険サービスへ変更となってしまうことで、長年利用していて馴染みのある担当者や環境が変わってしまうことも少なくありません。

例えば、障害者福祉サービスで利用していた訪問介護の事業所が介護保険サービスの事業所へ変わることで、障害者支援の専門であった担当者から外れることとなり、サービスの質が変わってしまい、満足したサービスが得られなくなったというケースもみられていました。

しかし、近年では定められた基準を満たした事業所により、介護・障害者福祉サービスを両方実施できる「共生型サービス」を導入している事業所が認められており、あらかじめそういった事業所を利用することにより、65歳以上になっても、環境を変えずにサービスを利用することができるとされています。現在利用している事業所が共生型サービスであるかどうか確認してみましょう。

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