老人ホームや介護施設に入所後は、ベッドで寝てるだけなの?

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老人ホームや介護施設に入所後は、ベッドで寝てるだけなの?

Q. 自宅で母の介護しているのですが、これ以上は自宅では難しいとケアマネからは施設入所を勧められています。施設に入ると何もせずに認知症がどんどん進んでしまうイメージがあり施設に預けることにいいイメージがありません。実際は施設に入所すると寝ているだけで何もしないのでしょうか。

A. 現在は、自立を促すためにリハビリやレクリエーションを実施するなど、活動の幅も広がっています。

介護保険以前の介護施設であれば、高齢者の方を預かるという傾向があり、けがをさせないようにベッドで休んでいてもらう時間を長くとることもよくみられていました。食事時以外は寝かせっきりで、トイレもオムツの中で行うという施設もありました。しかし、介護保険制度が始まり、高齢者の自立支援、高齢者個々を尊重するようになり、また、民間事業所が参入するようになり、そういった施設は衰退していきました。

現在では自立支援の考え方が一般的になり、高齢者のできる能力を使って日常生活を送ってもらう支援へと介護の内容も変わってきました。高齢者が可能な限り自立してもらえるように、日中はベッドから離床し、リハビリやレクリエーション、趣味活動など施設内で行う活動にも幅ができ、より施設内でも活発に動くことができるようになっています。

また、最近ではほとんどの施設で季節ごとの様々な行事が行われています。正月には餅つきがあったり、2月には節分の行事があったり、夏祭りがあったり、クリスマスがあったりとほぼ毎月何らかの行事が行われています。また、施設内で行われる行事だけでなく、地域のお祭りやお花見など施設外に出て様々な活動を積極的に行う施設もあります。施設によって様々な特徴がありますので、一度施設に見学を申し込んで実際の場面を見てみるのはいかがでしょうか。

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