Q. 喫茶店のマスターをしていた父でコーヒーが大好きなのですが、施設に入所した後でもコーヒーを飲むことができるのでしょうか。
A. 食事制限がないようなら、ほとんどの施設でおやつの時間などに準備してくれるでしょう。
高齢者にコーヒーは、体に悪影響が出るので飲んではダメと言われていたのは昔のことで、最近ではコーヒーが高齢者に与える影響が注目されています。かつてカフェインは弱い利尿作用があり、高齢者がコーヒーを飲むと脱水症状を起こすと信じられていました。しかし最近では、あまり頻繁に水分摂取をしない人が、コーヒーであれば、すすんで摂取をするため、重要な水分補給のための手段の一つとして用いられる施設も多いようです。
また、コーヒーが好きな人はお茶や水とは別のものとしてコーヒーを飲むので、お茶の後にコーヒー、コーヒーの後にお茶というように知らず知らずのうちに水分摂取をするようになり、脱水のリスクが抑えられるとも言われています。介護施設でもほとんどの施設でコーヒーを飲むことができますし、健康上コーヒーを飲むことに制限がなければ、おやつの時間などに準備してくれます。ただし、糖尿病等でミルクや砂糖を足すことに制限のある人は、事前にその旨を介護士に伝えておきましょう。