麻雀ができる老人ホームや介護施設ってある?

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麻雀ができる老人ホームや介護施設ってある?

Q. 70代の男性です。慢性の病気を患っており、自宅で1人で生活することは心配なので施設入所を検討しています。今まで遊びという遊びをしてこなかったので、麻雀などの娯楽を始めてみたいと考えているのですが、施設入所後に行うことはできますか。

A. 遊技としての麻雀を許可している施設はあるので、ケアマネに相談してみてはいかがでしょうか。

麻雀を介護施設で行っても良いかという意見は、たびたびと議論になります。麻雀というゲームが持つ特性として、「役やルールを覚える」、「効率よく自分の手を完成にまでもっていく」、「相手がどんな手を作るか予想し、相手の手を邪魔しながらも自分の手を完成させる」「相手の当たり牌を読む」「点棒の計算をする」など、高度な駆け引きが要求されるゲームです。記憶、予測、計算など高齢者が低下しやすい能力を使ったゲームですので、脳トレの一種として脚光を浴びています。

しかし、ギャンブル性の高いゲームでもあり、金銭的なトラブルが生じたり、騒音やもめ事のもとになることもあるため、敬遠する施設も多いです。また、麻雀に依存してしまい、本来の機能訓練という趣旨からずれてしまうこともあります。通所介護施設で必要以上に射幸心を煽った遊技場的な施設が一時期流行り、人気となりましたが、介護保険の財源を使って行う必要があるのかと疑問となり、市町村や県の指導の対象となりました。

現在では、賭け事をせず、単純に遊技として楽しむ麻雀ができる施設は数多くあります。多くの老人ホームでも麻雀や将棋・囲碁等用意されているところも多いので、インターネットでも簡単に検索することが出来ます。麻雀についての問い合わせも多いので、一度担当のケアマネージャーさんに尋ねてみてはいかがでしょうか。

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