退院後に介護サービスを利用したい。要介護認定を申請するのに最適な時期は?

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退院後に介護サービスを利用したい。要介護認定を申請するのに最適な時期は?

Q. 母が骨折をして病院に入院しています。母は1人暮らしなので、退院後は介護保険を利用して生活の支援をしてもらいたいと考えているのですが、介護保険の申請はいつ行うのが最適ですか?

A. できれば入院中に行うべきでしょう。入院中でご体調が悪いと介護度が高くなる可能性がありますが、変更の申請もできますので、担当のケアマネに相談してみてください。

それまで元気で生活していたのに、骨折やご病気で入院して、今までの生活を続けられなくなってしまうことがあります。安心して退院して自宅での生活を再開するためには、入院中に介護保険サービスの調整をしておくことが大切です。

そのため、介護保険の申請は入院中に行うことが必要です。入院中でご本人が申請できない場合には、ご家族が代わりに申請できます。もしご家族での対応が難しくても、地域包括支援センターやケアマネジャーの方が代行してくれます。入院中で今回初めて介護保険を利用する場合には、まずは病院のソーシャルワーカーの方に相談すると良いでしょう。ソーシャルワーカーの方が、自治体の介護保険窓口や地域包括支援センターに連絡して手続きを進めてくれます。

申請をすると、市区町村の職員や、委託されたケアマネジャーなどが病院に調査に来て、心身の状態や生活状況について聴取します(認定調査)。そして、その調査結果や医師の意見書などによって、介護度が決定されることになります。

退院後のサービスを調整するためにケアマネジャーを決定する必要がありますが、こちらも地域包括支援センターで相談できます。ケアマネジャーが決定すれば、退院後の介護サービスの計画(ケアプラン)を作成してもらえますので、安心して退院することができます。

入院中に介護保険の申請をすると、体調の悪いときに認定調査を受けるので介護度が重く出ることがありますが、退院後に変更の申請もできるので、必要に応じてケアマネジャーの方に相談してください。

入院をきっかけに生活が大きく変わると退院がとても不安になってしまいます。入院中に準備することが大切ですので、まずは病院のソーシャルワーカーの方に相談してみてください。

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