短期入所療養介護（ショートステイ）とは、一時的に施設入所ができる在宅介護サービスのことです。施設入所と聞けば自宅を離れ、半永久的に施設での生活をしていくイメージがありますが、ショートステイは、あくまでも在宅で受けられるサービスの１つであり、自宅での生活を今後も継続していくために作られたサービスです。利用中は、食事や入浴はもちろん、レクリエーションの参加やリハビリテーション等、必要なサービスの提供があります。
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短期入所療養介護（ショートステイ）の対象者は？
要支援1～2、要介護1～5の認定を受けた方が対象となります。自宅で介護や見守りが必要な方が一時的に入所し、専門職によって、必要な医療・介護サービスを受けることができます。短期入所療養介護（ショートステイ）の対象施設は、介護老人保健施設や診療所等が当てはまりますが、これらには医師・看護師が必ず配置されていますので、医療的な見守りもあることで、安心して利用できます。中には、医療処置（インスリン注射や痰吸引等）も対応が可能な施設もあります。
但し、受け入れ可能な範囲や条件については、各施設によって違いがありますので、事前に確認が必要です。また、医療的な見守りだけでなく、理学療法士・作業療法士（施設によっては言語聴覚士）等がおり、リハビリテーションの実施があるため、身体的な能力の向上・維持目的としても期待できるサービスです。
短期入所療養介護（ショートステイ）の利用目的は？
主に自宅で介護している家族の介護負担を軽減することを目的として利用されることが多いです。また、主介護者に長期の外出や入院が必要な時等、自宅を空けることになった場合に有効活用されています。利用頻度に関しては、個々の希望に合わせてケアマネージャーと相談して決めていくこととなりますが、用事のあるときにピンポイントで利用するだけでなく、1泊2日を月に数回利用したり、月に1回だけ3～4泊利用したりと、定期的に活用していく方法もあります。
短期入所療養介護（ショートステイ）を利用するメリットって？
自宅で長期的に介護をしていく事は、家族にとって思っているより負担になっていることがあります。自分では気づかず、いつの間にか疲労が溜まっており、体を壊し、長期的な施設入所を余儀なくされるパターンも多くみられています。そうならないためにも、ショートステイをこまめに利用し、介護から一時的に離れるなどして、うまく活用していくことが必要です。
また、施設利用中に医師や看護師における医療的な処置・管理が可能であることから、状態のチェックを目的に利用することもできます。普段、介護をしていて出てくる疑問点や不安に思うことがあっても、施設を利用することによって、各専門職からアドバイスをもらうことができれば、安心して在宅生活を継続することができるでしょう。
さらに将来的に施設入所を検討している方も、施設という環境に本人に慣れてもらうという意味でも、ショートステイを事前に利用しておくことも大切です。特に認知症の方は環境の変化に適応することが難しいため、徐々に回数を増やして、様子をみる事も重要です。
まとめ
短期入所療養介護（ショートステイ）を有効に活用することで、家族の介護負担の軽減に役立てることができます。また、定期的にショートステイを利用することにより、家族だけでなく、本人にとっても自宅以外の場所に慣れることができ、介護サービスを受ける抵抗を減らすことができると言えます。
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