定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?

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定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?

大抵の人は朝起きて身支度をし、1日数回トイレに行き、3度の食事をしてお風呂に入って眠りにつきます。この日常生活にかかせない動作を自分で行うのが困難な場合、1日に何度も手助けが必要ですが、それを必要な時にその都度介助してくれるのが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護です。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、2012年から始まった比較的新しい市町村指定の地域密着型サービスで、1日3~6回の定期訪問(定期)とそれ以外の必要時(随時)に、サービスの提供を行っている事業所の職員が自宅に訪問して、看護や介護のサービスを提供します。

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定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用するには?

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用できるのは、その地域に住む要介護1~5の認定を受けている方です。
※利用できる居住地域については特例あり。

利用料は月単位の定額制で、1回多く来ても追加料金が発生するというようなことはありませんが、訪問看護サービスも併せて利用する場合は別の定額料金が設けられています。また、通い(通所)のサービスを利用する日も訪問してもらうことができ、その日の料金は月の定額料金から割引され、短期入所(泊まり)サービスを利用した日はその期間、日割り計算となります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の種類

看護師の有無により事業所の種類がわかれますが、サービス内容に違いはありません。

一体型 

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を提供するサービス事業所に看護師がいる。
訪問看護も併せて利用する場合、訪問介護看護の利用料を同一のサービス事業所に対して支払う。

連携型

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を提供するサービス事業所に看護師がいないので、別の事業所と連携して訪問看護を実施する。
訪問看護も併せて利用する場合、訪問介護の利用料は定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス事業所に対して支払い、訪問看護の利用料は訪問看護サービス事業所に対して支払う。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用例

では、どのように定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用しているのか、具体例を挙げながらみていきましょう。

具体例1

「一人暮らしの女性で家族は遠方に住んでいる。歩いたりトイレに行ったりすることは一人でできるが、認知症状があるため薬の管理ができず、頓服薬の使い方もわからない。」

毎朝30分  朝ご飯の用意と身支度、服薬介助
毎昼10分  宅配弁当を食べ終わった頃に服薬介助
毎夕45分  夕ご飯の用意と身の回りの手伝い(生活援助)、服薬介助
随時10分  喘息の発作が起きそうだという緊急コール対応と頓服薬の服薬介助のため訪問

具体例2

「夫婦二人暮らしの男性で子供はいない。歩行が困難でトイレに間に合わないことが多いが、妻も腰痛があるため介助ができない。」

毎朝20分  トイレ介助と着替えの介助、水分補給
毎昼前10分 トイレ介助と必要であれば下衣の着替え(デイサービスの日は利用なし)
毎昼後10分 トイレ介助と必要であれば下衣の着替え(デイサービスの日は利用なし)
毎夕20分  トイレ介助と着替えの介助、水分補給
毎夜10分  トイレ介助と必要であれば下衣の着替え、水分補給
毎夜中10分 トイレ介助と必要であれば下衣の着替え、水分補給
随時30分  明け方トイレに間に合わず転倒し服を濡らしてしまったと緊急コールあり、状態確認と介助のため訪問

以上のように、定期巡回・随時対応型訪問介護看護は自宅で生活するのに必要な介助をその都度受けられ、24時間体制で柔軟な対応をしてくれる心強いサービスです。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用したい時

一人になってしまう時間がある、夜間のことが心配など、定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用する理由はさまざまですが、まずはケアマネージャーに相談してください。現在利用している訪問型の介護保険サービスがある場合、訪問介護・訪問看護(連携型以外)・夜間対応型訪問介護との併用ができないので、調整を行ってくれます。その後、定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービス事業所と契約などを取り交わし、利用開始となります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のメリット

通常の訪問看護や訪問介護では、状態の変化や環境の変化があった場合にサービス内容や利用回数・時間帯・時間数を変えたいと思っても、ケアマネージャーへ連絡をし、ケアマネージャーからサービス事業所へ連絡をして日程調整を行い変更となります。

しかし定期巡回随時対応型訪問介護看護の場合は、訪問している職員などの報告を受けて、計画作成責任者が変更の必要があると判断した場合、ケアマネージャーへは事後報告で訪問の利用回数などを変更することができます。
※ケアマネージャーが作成する居宅サービス計画書(ケアプラン)を踏まえて変更。

これにより、常にその時必要なサービス(介助)をタイムリーに受けることができるのです。自宅での生活に限界を感じて施設へ入所する方なども、定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用することにより、地域でより長く暮らしていくことができるようになりました。

まとめ

・定期巡回・随時対応型訪問介護看護は2012年から始まった市町村指定の地域密着型サービスである。
・定期巡回・随時対応型訪問介護看護は24時間いつでも制限なく利用でき、3~6回の定期的な訪問だけでなく、必要な時にも柔軟に訪問してくれるサービスである。
・定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用するときは、他の訪問型サービスとの併用はできない。

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