軽費老人ホームのA型とは?

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軽費老人ホームのA型とは?

軽費老人ホームとは、1人暮らしで身寄りのない高齢者や家族の支援がない高齢者が入所し、援助サービスを受けて生活していくための施設です。地方自治体や社会福祉法人が運営しているため、比較的リーズナブルな料金で入所できます。高齢者のための入所施設ですが、介護が軽度な方や生活支援のみ必要な方でも入所可能です。軽費老人ホームにはA型、B型、ケアハウスと3つの種類があり、それぞれの施設によって入所条件や対応範囲に違いがあります。今回は、軽費老人ホームのA型について、詳しく解説していきます。

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軽費老人ホームA型の利用条件って?

年齢は、原則60歳以上の高齢者、または夫婦で入所の場合、どちらかが60歳以上の高齢者が対象です。独居生活(夫婦で高齢)で身寄りがない・家族はいるが、支援体制がなく、援助が受けられない・経済的に自宅での生活継続が困難である等の条件に該当する方が対象です。また、所得制限があり、月34万以上の一定した所得のある方は入所できません。(ただし、条件には各地方自治体によって多少の差異がありますので、施設へ問い合わせて確認が必要です。)

そして、常時介護が必要な高齢者は利用できません。つまり、要介護状態である方は対象外といえます。軽費老人ホームA型の役割は、主に生活のサポートです。生活援助である見守りや食事・入浴の準備等が中心であり、介護サービスの提供はありません。そのため、入所できる方はある程度自立されており、身の回りのことは自分でできますが、軽度のサポートを必要としている日常生活に不安な方が対象となります。介護度に規定はありませんが、要支援や非該当の方、要介護でもある程度軽度の方と言えるでしょう。

軽費老人ホームA型の利用料金は?

初期費用に関しては、0円から30万円と価格に幅があります。月額料金としては、6万円~17万円となっており、これは、世帯収入や各施設の条件により、異なります。料金が一律ではなく、それぞれの世帯収入によって決められるため、収入の少ない方でも安心して入所できる施設です。有料老人ホーム等の民間が運営している施設に比べ、低額で利用できると言えます。

しかし、低額で利用できる分、入所希望者が後を絶たず、待機してもなかなか入所することができないという現状があります。特に介護サービスの提供がない軽費老人ホームA型・B型は需要が少なく、施設数も少ないため、すぐに入所したくても難しい場合が多いようです。

まとめ

軽費老人ホームA型は、自宅で今までのような自立した生活ができなくなってきた、あるいは、生活援助や身体介護が徐々に必要となってきた際に入所できる施設です。身寄りがおらず、介護を頼める人がいない、経済的に不安な方でも低額で利用することができます。お部屋はほぼ個室であり、夫婦で入所できるように2人部屋がある施設もあるため、プライバシーも守られ、ある程度自由度が高いところもメリットと言えます。

しかし、介護サービスがないことから、入所後に常時介護が必要となれば退所し、他の違う施設へ再度入所しなければならないところがデメリットとも言えます。環境を変えることに対し、抵抗のある方や認知症の進行によって混乱してしまう方もいるため、入所する際には慎重に検討する必要があると言えるでしょう。

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