Q. 離れて暮らす母の生活が心配で、施設入所を検討しています。母は訪問マッサージを利用しているのですが、「施設に入るとせっかく仲良くなったマッサージさんが来てくれなくなってしまうから施設入所はしたくない」と施設入所を嫌がります。施設でも訪問マッサージが利用できれば母も納得すると思うのですが、施設にも訪問マッサージは呼ぶことができるのでしょうか。
A. 訪問マッサージの導入の可否については、施設の種別および規定によって異なります。なお、導入可能な種別だとしても規定によってNGな場合もあるため、詳細まで確認した上で選びましょう。
入所後、訪問マッサージを導入できるかは施設の種別や規定により異なります。
まず、種別についてですが、比較的に自由度の高い「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者住宅」等が導入しやすいと言えるでしょう。これらの施設では、外部のサービスを利用できる自由度が高い傾向があります。
一方で公的施設である「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」では、施設内にリハビリの専門職がおり、外部のサービスを利用する必要がない可能性が高いと言えます。そして、介護保険法上の定めによって、あらかじめ利用できないとされている場合もありますので、注意しましょう。
尚、有料老人ホーム等でも、各施設の規定によって、外部からの訪問マッサージの利用は制限されている可能性がありますので、入居前に必ず施設毎に確認する必要があります。
施設によっては、施設内や同系列の事業所にリハビリの専門職やマッサージ師を置いているケースがあり、マッサージやリハビリを希望する場合は、指定された事業所を利用するように言われる可能性もあります。
同じ種別の施設でも、各施設でそれぞれの規則がありますので、入居する前に規約等を十分に読み、わからないことがあれば、遠慮なく質問を行うようにしましょう。そして、見学を行い、外部のサービスが入っているのか等を実際に目で見て、何件か比べることにより、入居後に後悔することのないような施設選びを心掛けて下さい。
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