Q. 父が自宅で１人暮らしをしているのですが、高齢のため足腰が弱くなり、ふらふらするようになりました。玄関の段差も高く出入りが大変になり、外出する回数が減っているため心配しています。玄関の出入りを楽にするにはどんな方法があるのでしょうか。
A. 福祉用具のレンタルを利用した置き型のスロープや手すりの設置、もしくは住宅改修などの選択肢が考えられます。
住宅環境や本人の状態にもよりますが、すぐにできる簡単な対策としては、置き型のスロープや手すりを設置することで段差を解消したり、本人の負担を軽減することが可能です。こちらは介護保険制度を利用した福祉用具レンタルとして対応することが可能となっています。
置き型のスロープや手すりで対応できない場合は、住宅改修も含めて検討する必要がありますが、福祉用具や住宅改修を取り入れる場合は、第一に住宅環境や本人の状態を考慮する必要がありますので、まずはケアマネージャーに相談し、どのようなサービスが適切が検討していくことが大切です。
尚、要介護認定を受けておらず、担当のケアマネージャーがいない場合は、地域包括支援センターへ相談へ行くか、介護用品レンタル事業所に直接相談に行くと良いでしょう。
福祉用具関連事業所に直接相談に行く際は、介護保険制度やサービスに対応している場所を選択することが重要です。介護保険制度利用について把握している事業所であれば、制度の説明やケアマネージャーの利用まで総合的にサポートしてくれる可能性も高いですので、事業所の看板や出入り口に「介護保険」の記載があるかどうか確認してから、来店するようにしましょう。