生命保険などに加入していても介護保険を利用することはできる?

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生命保険などに加入していても介護保険を利用することはできる?

Q. 父が脳梗塞で入院しています。今後自宅に帰るにあたり、介護保険の利用を勧められたのですが、父は生命保険に加入しており、介護保険を申請することで生命保険の契約ができなくなってしまうのではないかと心配しています。生命保険などに加入していても介護保険を利用することは可能なのでしょうか。

A. 介護保険は公的サービスですので、一般的には民間の生命保険に加入していても利用できます。しかし、契約内容によっては制限を受ける場合もあるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

一般的に65歳以上もしくは、40歳以上で特定疾病に診断された方が利用することのできる「介護保険」と呼ばれているものは、公的なサービスであることから、民間の生命保険に加入していたとしても、特に問題なく利用することが可能でしょう。

但し、保険会社によっては、介護保険を利用することによって、生命保険の支給額が変更される等の条件を付けている場合がありますので、契約内容を一度確認しておくことが大切です。また、公的な介護保険ではなく、民間の保険会社が実施している介護保険に本人が加入している場合、そちらの契約内容も確認しておきましょう。

民間企業が実施している介護保険というのは、公的な介護保険の利用だけでは不安な方や将来の収入を増やす等の目的で利用されており、近年、保険会社が多く実施しているサービスの一つです。

生命保険と同じように任意で加入できるサービスであり、将来において経済的な安心が得られるところがメリットですが、生命保険の支給への影響や公的な介護保険が改正された際に、支給額が変更される可能性もあります。支給条件は保険会社により異なりますので、民間の介護保険に加入しているか、していれば利用条件等をしっかり確認しておくことが大切です。

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