一人暮らしの場合、どのような身体状態になったら老人ホームや介護施設に入所すべき?

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一人暮らしの場合、どのような身体状態になったら老人ホームや介護施設に入所すべき?

Q. 妻に先立たれ1人で暮らしています。面倒を見てくれる身内もいないので、今後のことについて不安があります。1人で暮らせるうちは自宅で暮らしたいのですが、どのような状態になったら施設入所になるのでしょうか。

A. 身体状況には個人差があるため言い切るのは難しいですが、常時介護が必要な状態に近ければ、施設入所すべきと言えるでしょう。

要介護認定を申請し、要介護1~5の認定結果が出れば、条件的には施設入所が可能となります。自立されている方や要支援状態の方は、介護保険を利用して施設入所することはできません。そして、施設入所する際の具体的な身体状況としては、その方によってそれぞれ違いますので、一概にこれと言った状態とは言い切れませんが、常時、介護が必要な状態になると、一人で自宅で過ごすことが難しくなる可能性は高いでしょう。

訪問介護や訪問看護等を利用して、自宅で適切な介護や医療を受けることはできますが、自宅で受けられるサービスの幅には限度があります。必要な時に、必要なだけヘルパーさんを呼んで介護サービスを利用することはできないため、24時間見守りや介護が必要になれば、その都度対応してくれる施設へ入所することが望ましいです。

また、介護サービスを利用すれば自宅でも過ごせるという状態の方が、「必要な時にすぐに対応してもらいたい」「心細く、寂しいため、他の入所者と一緒に過ごしたい」といった理由でも、要介護1~5の認定を受けていれば、施設入所することは可能です。

いきなり施設入所をすることに抵抗がある方は、まずは短期入所(ショートステイ)という形で環境に慣れることから始めることもできますので、入所時期については担当のケアマネージャーと相談しながら検討していきましょう。

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