Q. 父が脳梗塞で倒れ、病院に入院しています。麻痺があるため自宅での生活は難しく、特別養護老人ホームへの入所を検討するように言われました。特別養護老人ホームはよく何年か待たなければ入れないと聞くのですが、申請をしてすぐ入所できる可能性はあるのでしょうか。
A. 残念ですが、特別養護老人ホームは未だ待機期間が長いため、すぐ入所するのは難しいでしょう。自宅退院を避けるためにも、数カ所同時に申し込むなどして対策してみてください。
特別養護老人ホームは、長期間入所できる終身施設とされているため、入所するまでの待期期間が長く、すぐに入所することは難しいとされています。特に従来型の施設では、多床室の割合が多く、費用負担が少ないため、入所希望者が多くなり、入所難易度もさらに高い傾向となっています。
そのため、特別養護老人ホームの中でも、入所しやすいとされているのは、従来型の施設ではなく、近年新たに多く設立されている全室個室対応のユニット型とされています。個室であるため、従来型と比較すると費用負担は高くなりますが、従来型によく見られている集団対応ではなく、一人一人に合わせた個別対応が可能となっており、より手厚い介護サービスを受けることが可能とされています。
また、特別養護老人ホームへの入所を希望する場合は、入所できる確率を上げるためにも、一つの施設だけでなく、いくつかの入所希望施設を候補として上げておき、入りやすいところから申し込みを行うか、数か所同時に申し込みを行うことをお勧めします。
第一希望の施設へ入所することができない可能性もありますが、行き先が決まらず、自宅退院となることは避けたいところですので、なるべく候補の施設へ入所できるように、各施設の申し込み状況を確認し、早めに申し込みを行うようにしましょう。