同種類の福祉用具を2つ以上レンタルすることはできるの?

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同種類の福祉用具を2つ以上レンタルすることはできるの?

Q. 脊柱管狭窄症の父を介護しています。痛みで長距離歩くことが大変な様子のため、介護保険を申請して歩行器を借りたいと思っています。自宅内を歩く時もふらつくため、屋内用と屋外用の2台歩行器を借りたいと思っているのですが、歩行器を2台借りることはできますか。

A. 同じ種類の福祉用具を2つ以上レンタルすることは、必要に応じて可能とされています。ただし各市区町村の判断で可能とされた場合に限りますので、お住まいの自治体に事前に確認しましょう。

同種類の福祉用具を2つ以上同時にレンタルすることは、介護保険上、必要に応じて可能とされています。ただし、必要である理由が明確にケアプランに記載されており、その内容が市区町村の判断により、可能とされた場合に限られています。

これは、福祉用具に限らず、車いす等にも該当する条件ですが、一台の福祉用具で代用できないかをできるだけ検討した上で、どうしても利用目的によって使い分ける必要がある場合は、複数使用が認められるとも言われています。

例えば、屋内用に使用している歩行器を外出時に同じように使用すると、転倒のリスクが高いため、屋外での歩行を可能にするために、機能性が異なる歩行器をレンタルする必要がある場合等が、これに当てはまります。認められる判断基準については、各自治体ごとに異なり、一概に定められている訳ではありません。

複数レンタルを行う前に、事前にできるかを市区町村へ確認して下さい。尚、入院や施設入所をする場合は、病院や施設側により、必要な福祉用具の貸し出しがあると仮定されるため、レンタルが認められないこととなっていますので、注意しましょう。

用途によって福祉用具を使い分けることができれば、本人の動作能力や意欲の向上につながるため、本人の過ごす環境や状況にその都度合った福祉用具の選択を心掛けるようにしましょう。

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