言語聴覚士ってどんな職業なの?

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言語聴覚士ってどんな職業なの?

Q. 父が脳梗塞で倒れてリハビリ病院に入院しています。今後言語聴覚士の方とリハビリを行うと説明があったのですが、言語聴覚士とはどんな資格なのでしょうか。

A. 言語聴覚士とは、リハビリの中でも、主に言葉や嚥下機能に障害を持つ方に対して訓練を行う国家資格です。

言語聴覚士とは、理学療法士や作業療法士とともに活躍するリハビリの専門職であり、国家資格となっています。言語聴覚士はリハビリの中でも、言葉や嚥下機能に障害を持つ方に対して、日常生活を過ごす上で必要となるコミュニケーションや嚥下ができるように訓練を行う資格です。

失語症、高次脳機能障害、摂食・嚥下障害、構音障害等がみられる患者に対し、機能の評価を行い、その方に合わせた訓練を計画的に行うことで、社会復帰や日常生活をスムーズに送れるようにしていくことが目的です。例えば、脳梗塞後の麻痺によって、言葉が出にくくなった患者に対し、発声方法を助言したり、絵を示して言葉を促す等の訓練を行います。

また、障害や加齢などの影響で食事が喉を通りにくくなった方に対し、実際に食事介助を行い、咀嚼する・飲み込む等の具体的な訓練を行うこともあります。「話すこと・聞くこと・食べること」を行う際に、必要な機能を回復するために訓練を行いますが、患者によって必要となる訓練内容は大幅に異なりますので、言語聴覚士の行う仕事内容というのは、非常に多岐に渡ります。

特に高齢者に関しては、言語障害だけでなく、加齢や疾患の影響による嚥下障害も多くみられるため、入院中のリハビリだけではなく、高齢者施設や自宅でスムーズに食事を摂取するために、日常的に言語聴覚士のリハビリを希望する方は多くみられています。

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