介護保険を利用した住宅改修を知り合いの業者に頼んでも助成対象になる?

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介護保険を利用した住宅改修を知り合いの業者に頼んでも助成対象になる?

Q. 高齢の母が1人暮らしをしています。最近になって自宅内で転倒することが増えてきたため、介護保険を利用して住宅改修を行おうと思っています。工事を行う際、知り合いの業者にお願いしようと考えているのですが、それでも助成の対象になるのでしょうか。それとも専門の業者に頼まなければいけないのでしょうか。

A. 指定されている施工業者はありませんので、介護保険を利用した住宅改修を知り合いに頼むことは問題ありません。ただし、いくつか注意点があるので気をつけましょう。

介護保険を利用した住宅改修において、指定されている施工業者は特にありませんので、知り合いの業者にお願いしても問題はありません。しかし、介護保険を利用して住宅改修する場合、いくつかの注意点がありますので、業者側にも把握してもらう必要があります。

まず、対象となる住宅改修の種類として、「手すりの取り付け・段差の解消・滑り防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更・引き戸への扉の取り換え・洋式便器等への便器の取り換え」等があります。そのため、施工前に定められている項目を家族・業者共にしっかり把握しましょう。

また、必要な書類を事前に提出する必要があり、工事見積書や完成予定の状態がわかるもの(図面や写真など)は、業者が作成する書類となります。そして、施工が完了後にも費用の領収書や工事費の内訳書、完了した状態を確認するための書類(写真等)を提出する必要がありますので、忘れないように注意しましょう。

住宅改修の費用については、利用者は1割負担(世帯収入により変動あり)となり、9割は介護保険によって支給されますが、支給される時期は原則として、住宅改修完了後となります。費用が払えない場合、利用者は業者に1割のみ支払い、業者が市区町村に申請して、介護保険の9割を受け取る方法もあります。

こちらが対応できるかは、業者と相談し、市区町村に必ず確認してから行うようにして下さい。尚、手続きを行う上では、ケアマネージャーも書類を作成する必要がありますので、業者だけでなく、担当のケアマネージャーとも相談して進めましょう。

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