ヘルパーさんにインスリン注射をお願いすることはできる?

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ヘルパーさんにインスリン注射をお願いすることはできる?

Q. 父が1人暮らしをしています。糖尿病の治療をしているのですが、今後インスリン注射をしなければならないと主治医から説明を受けました。しかし父には物忘れがあり、自分で注射できるか心配です。訪問介護などを利用して、インスリンの自己注射をお願いすることはできるのでしょうか。

A. インスリン注射の声かけや見守りをお願いすることは可能ですが、注射自体は医療行為にあたるため、ヘルパーさんや介護福祉士が行うことはできません。

インスリン注射の手技を自分で行うことができる状態であれば、訪問介護を利用して、インスリンを打つ際に声掛けや見守りを行うことは可能です。インスリン注射は医療行為にあたるため、訪問介護を担当するヘルパーさんや介護福祉士が直接行うことはできません。

そのため、本人がインスリン注射を行えるのであれば、時間通りにそれができるように、必要な時間に訪問介護を利用し、訪問介護員によって、声掛けや見守り、注射をしているか等を確認し、それを家族に報告することは可能となっています。

もし、本人が認知症の影響で、インスリン注射の手技を覚えることができない状態であったり、忘れてしまう場合は、訪問介護の利用ではなく、医療行為ができる看護師によって、インスリン注射を行ってもらう必要があります。

この場合は、訪問看護の利用や、デイサービス・デイケアに通うことによって、事業所にいる看護師にインスリン注射を行ってもらうといったサービスの利用方法を検討していく必要があります。認知症状により、これらの介護サービスを適切に組み合わせ、インスリン注射を忘れないように行うことが大切ですので、まずは、担当のケアマネージャーへ相談し、ケアプランについて話し合うようにしましょう。

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