Q. 母が介護保険を利用して訪問介護のサービスを利用しています。先日サービスに入ってもらった際、訪問員さんが花瓶を割ってしまったそうなのですが、補償してもらうことはできるのでしょうか。
A. 何がいつどのように壊れたといった具体的な情報を、事業所にしっかり伝えるようにしましょう。ヘルパー側の過失が認められた場合、何かしら対応することが予想されます。なお、破損したものは必ず保管しておいてください。
まずは、訪問介護事業所に報告することが大切です。その際、正しく相手方に事実が伝わるように、具体的に内容を伝えるようにしてください。「ヘルパーは自宅に来た日時・担当者・壊れた際のシチュエーション・覚えていれば何時頃」等、なるべく詳細を伝えるようにします。
尚、通常では、訪問介護利用中にこのようなことが起こった場合、担当したヘルパー側から会社へ報告が行くようなシステムがとられていることがほとんどです。そのため、本人や家族が伝える前に、会社側がその事実を把握しており、会社側から本人や家族へ説明の連絡が先にあるパターンが多く考えられます。
その場合でも、同じように状況を説明できるように準備をしておきましょう。また、壊れた花瓶は絶対に捨てないように保管しておきましょう。証拠がなくなってしまうと、真実を追求することができなくなります。そして、ヘルパー側の過失が認められた場合、会社側が責任をとって、何かしらの適切な対応を行うことが予想されます。
特に損失保険に加入している会社の場合は、その後、保険会社の窓口から連絡がきて、保険会社からの保険金の支払い等が行われる可能性もあります。そのため、担当したヘルパーとの個別の対応だけでなく、必ず会社に話を通すようにしましょう。