Q. 母が施設に入所しているのですが、今までなかったあざが両手首にできていました。離れて暮らしているのでとても心配なのです。こういった場合、どこに相談すればいいのでしょうか。
A. 施設側に報告してみてください。報告しづらい場合や度合いがひどい場合は、高齢者虐待の窓口や医療機関への報告も検討してください。
まずは、施設の相談員やケアマネージャーへ現状を報告し、あざが出来た経緯の説明を求めましょう。施設側の過失であれば、すぐに家族への連絡があるはずですが、施設側がまだ把握していない可能性も考えられます。通常、介護する中で何かしらアクシデントや怪我等がみられた場合の対応としては、担当していた介護職員が報告書を上げ、施設全体で共有し、家族へも連絡・報告をしています。小さなアクシデントも含めると、介護中の事故を100％防ぐことは非常に難しいため、定期的に勉強会や対策を行い、万が一、事故があった際は必ず職員全体に周知する等、各施設で様々な取り組みをしています。
責任者が把握していない怪我やアクシデントがあれば、施設としても信用を失い、今後の運営にも影響を受ける可能性があります。信頼関係が築ける優良な施設であれば、誠実な対応をしてもらえますので、まずは、施設側へ正直に話してみましょう。
報告しづらい場合や対応してもらえない場合は、状況にもよりますが、市町村が公開している高齢者虐待の窓口へ連絡し、施設の退所を検討することをおすすめします。また様子を見て、あざが増えたり、酷くなるようであれば、タイミングを見て病院へ受診し、医療機関へ助けを求めるのも良いでしょう。医療機関では虐待の疑いがあると医師が判断した場合、警察や市町村の相談機関へ連絡する義務がありますので、重大な事故に繋がる前に行動して下さい。