Q. 父の入所を検討しています。認知症があり日付や名前など忘れてしまうことがあります。これ以上認知症を進行させないためにはラジオがいいと聞きました。入所後ラジオは自由に聞くことができるのでしょうか。
A. ラジオの持ち込みが可能なところは多いですが、自由に聴けるかどうかは施設によって異なります。
老人ホームや介護施設に入所する際、ラジオの持ち込みが可能なところは多いです。しかしながら、自由に聴くことができるかどうかは、お部屋の状況などによるかと思います。個室であれば比較的自由にラジオを聴くことができることが多いですが、あまり音量が大きいと他の部屋まで響くことがありますので配慮が必要です。個室ではなく同室の入所者の方がいる場合には、他の利用者の方が気にならない時間帯と音量で聴いていただくことになります。どちらも音量には配慮が必要ですので、イヤホン等を用意しておくと良いかもしれません。
日中ラジオを聴いて過ごす時間が長すぎると不活発な生活になってしまう恐れがあり、かえって認知症が進行してしまう心配があります。あまりに長時間聴かれるような場合には一日に聴く時間を決めておく等の対応を考えても良いかもしれません。また、深夜にラジオを聴いていると昼夜が逆転してしまい生活リズムが乱れることがありますので、聴く時間帯にも注意が必要です。
認知症の進行を予防してくれるのはラジオだけでなく、興味のある活動に取り組んだり、軽い運動をしたりすることも効果があると考えられています。入所する施設の環境と、ご本人の体調や生活リズムを考慮して、ラジオを含めて認知症の進行を予防できるような生活の仕方を施設の職員の方と相談してみてください。