Q. 母が施設入所しているのですが、最近指先に力が入らないようで、はしやスプーンを落としてしまうことが多くなりました。なるべく自分で出来ることはやってもらいたいと思うのですが、施設に自助具を持ち込んでもいいのでしょうか。
A. お母様の自尊心を保つことにも繋がるため、可能なことは多いです。せひ施設の方に相談してみましょう。
施設に入所した後も、ご自分でできることをやってもらうということは、ご本人の生活意欲や張り合いに繋がるので、とても大切なことになります。ご自分で食事を取れれば、ご自分のペースで好きなように食べることができますし、自尊心を保つことにもなります。
体が不自由な方が日常の生活動作をより便利に、より容易にできるように工夫された道具が「自助具」と呼ばれるものです。食事に関して言えば、片手で使っても滑りにくいお皿や、力が入りにくくても握りやすいスプーンなど、用途や障害に応じて様々なものが販売されています。
施設に入所していて自助具を使ったほうが良さそうだと感じた場合、持ち込むことは可能なことが多いです。もし自宅で使用していたものなどがあれば持ってきて、施設の方に伝えて洗浄などの管理を頼んでおくと良いでしょう。
もし新たに購入を検討している場合には、一度施設の方に相談してみることをおすすめします。作業療法士などの専門職がいる場合には、どのような自助具を使ったらよいかアドバイスしてくれたり、一緒に選んでくれたりするからです。自助具といっても様々な種類があり、ご本人にとって使いやすいものを選定するのは意外と大変なこともありますので、ぜひ一度相談してみて下さい。