介護保険の主治医意見書って何?

更新日:
介護保険の主治医意見書って何?

Q. 母の物忘れが進行し、自宅で閉じこもりがちになっているため、介護保険を申請しようと思っています。介護保険の申請には主治医意見書が必要だと教えてもらったのですが、主治医意見書とは何でしょうか。

A. 主治医意見書は、介護認定の判断する上で必要な資料で、現在の病状や今後必要なサポートなどについて記載されています。

主治医意見書とは、介護認定の判断をする上で必要な資料となっており、本人の既往歴や現在の病状等を記載したものとなっています。疾患や負傷の原因・治療経過等の項目があり、身体状況だけではなく、認知症等の周辺症状や精神・神経症状の有無の記載項目があります。

また、医療的な目線から、要介護者が自立するために今後どのようなサポートが必要なのかを記載します。例えば、リハビリの有無、医療的管理の必要性、サービス提供時の注意事項等、介護サービス計画に必要な情報を提供することができます。

主治医意見書を作成するのは本人の主治医ですが、もし自宅にいる場合は、かかりつけのクリニックの主治医、入院中の場合は、入院中の主治医となります。(尚、短期入院の際は異なる場合があります。)介護がどの程度必要となるか、医学的な判断によって記載し、介護認定の判定に関わってくる書類ですので、本人の状態をよく理解している医師に記載をお願いするようにしましょう。

主治医が特にいない場合は、これまで診察してもらったクリニックの医師に依頼することも可能です。また、物忘れが進行しているとのことですので、認知症の可能性も考慮し、認知症外来等に診察へ行くのであれば、介護認定を申請する旨を伝え、記載を依頼しても良いでしょう。

Designed by Freepik