Q. 父ががんの闘病をしています。ステージ4と宣告を受けており、今後について考えるためにいろいろと情報を得たいと思っています。緩和ケアというものがあると聞いたのですが、どんなものなのでしょうか。
A. 緩和ケアとは、がん患者の方などに対して、身体・精神的な痛みを軽減し、よりよい生活を送ることを目的としたケアのことです。
緩和ケアとは、がん患者等の身体的・精神的な痛みを軽減し、よりよい生活を送ることを目的としたケアのことです。緩和ケアの定義として、WHO（世界保健機関）は、
緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。
としています。
療養中においては、疼痛や吐き気等の身体的苦痛だけではなく、気分の落ち込みや病気への恐れ等の精神的苦痛も伴い、患者の日常生活に大きな支障を与えます。緩和ケアでは、これらの痛みを和らげ、生活の質を高めることを目的にし、医学的なサポートだけではなく、様々な面から患者の苦しみをサポートしていくことが重要とされています。
緩和ケアの開始時期としては、がん患者の場合、がんと診断された時期から検討していくことが必要です。がん患者の症状として、初期の段階であっても、疼痛やだるさが現れることがあり、放射線治療や抗がん剤の投与を行う場合、副作用の影響で痛みがみられる可能性もあります。
そして、がんと診断された時点で、病気への恐怖や不安を感じることがほとんどですので、その方の必要度に応じて、緩和ケアの導入を検討していくことが大切です。まずは、通院もしくは入院している病院で、緩和ケアがどのように行われているのか、参考に聞いてみることもよいでしょう。
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