Q. 母が訪問介護を利用して、調理の支援を受けながら生活しています。人をもてなすことが好きな母なので、これまでは誕生日などのイベントがあるとお赤飯を炊いたり、ご馳走を用意していたのですが、今では1人で行うことが大変になりました。訪問介護員の方は、おせち料理など凝った料理にも対応してくれるのでしょうか。
A. 訪問介護のサービス内容は日常生活で必要な生活支援と定義されているため、基本的には特別な料理を作ることは難しいと言えるでしょう。
介護保険サービスとしての訪問介護では、日常生活上で必要な生活支援を行うことが定義とされています。そのため、基本的には、イベントや特別な食事を作ることは、難しいと言えるでしょう。特に、本格的なおせち料理を作るとなると、訪問介護を利用している時間内に調理を終わらせることは、ほぼ不可能であると予想されます。
訪問介護の利用内でお願いできることとしては、「お正月らしい料理の調理をお願いしてみる」「買い物を依頼する際、おせち料理（類似するもの）を買ってきてもらう」等が考えられるでしょう。調理してもらうのであれば、作ってもらえるような品目を伝えておき、必ず時間内に、無理のないような依頼をするようにしましょう。
また、買い物をお願いする際も、訪問介護の時間内に行けるような場所を指定するようにして下さい。どうしてもおせち料理が食べたい場合は、訪問介護ではなく、宅配食事サービスの利用を検討しましょう。
近年では、宅配食事サービスを普段利用しない方でも、おせち料理などの特別食に限り、個別に注文することができる事業所がみられています。高齢者のための宅配食事サービスであれば、きざみ食やムース食等の選択ができる場合もありますので、その時だけでも利用することをお勧めします。