Q. 父の介護をしています。糖尿病の進行により左足を切断し、車いすを使用してします。普段は自宅で介護しているのですが、同居している私と母は畑仕事をしており、夏場は忙しく本人の介護ができないため、介護老人保健施設の利用を検討しています。父はもともと散歩が好きだったのですが、介護老人保健施設では自由に外出することは可能でしょうか。
A. 職員が付き添って介助することになる点、公的な施設なためルールが厳しい点などから、時間帯などはある程度制限されてしまうのですが、外出自体は可能でしょう。
施設に入所すると、外出は一人ではなく、必ず職員が付き添いで介助を行うこととなりますので、基本的には、職員の数が十分にいる時間帯や決まった時間に外出をすることになるでしょう。また、介護老人保健施設では、リハビリを行うことができますので、リハビリの訓練の中で、外出時に必要とされる動作があれば、状態によっては、外出をお願いすることができる可能性もあります。
外出の頻度や程度は、施設によって異なりますが、よく見られるケースとしては、施設の周辺を散歩したり、イベント時に公園や買い物に出掛ける等がみられています。介護老人保健施設は、公的な施設に分類されており、施設内のルールが民間の施設よりも、厳しい傾向にあります。
そのため、本人の行動が制限されることは多く、本人の希望で遠くへ出かけたり、自由な時間に一人で外出することは、原則として、困難となります。しかし、その反面で、それだけ管理体制はしっかりしており、安心して入所できる施設と言えるでしょう。尚、家族が来て一緒に外出することは可能ですので、本人がストレスを溜めないように、面会時に外出を行うようにしてみてはいかがでしょうか。