Q. 母と2人暮らしをしています。介護保険でヘルパーさんを利用しており、洗濯や調理の支援をしてもらっているようなのですが、毎回私の洗濯物は洗わずに残されています。自分としては一緒に洗濯してもらうと助かるのですが、ヘルパーさんに家族の分も一緒にの洗濯してもらうことはできるのでしょうか。
A. 原則として、本人のための支援や介助以外はサービス対象外となっています。
介護保険サービスを利用した訪問介護では、原則、本人のための支援や介助以外は、サービスの対象とはなりません。介護保険サービスの対象者は、要介護認定を申請し、要支援や要介護と判定された方のみであり、それ以外の方は利用することができません。
同居家族がいる場合、よく本人の支援のついでに「料理を多めに作ってほしい」や「他の部屋の掃除をしてほしい」等の要望をヘルパーが受けることはありますが、ヘルパーがそれを行うと介護保険の制度に違反することとなります。そして、家族の分の支援をした場合、介護保険の内容として請求ができないため、利用した費用は介護保険外の料金で計算することとなり、いつもの費用が自己負担額1割のところを10割で支払うことになってしまいます。
そうなると、経済的な負担が大きくなり、利用者側が支払えなくなる可能性もありますので、利用している本人以外の支援内容のものは、たとえヘルパーが好意ですると言った場合でも、断るようにしましょう。万が一、同居する家族が高齢で、介護が必要な状態である場合は、介護保険を利用することができる可能性がありますので、別で要介護認定を申請し、その家族が訪問介護を利用する方法をとるようにしましょう。
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