Q. 祖母が施設に入所しています。面会に行きたいと思い、お土産を持っていきたいと考えているのですが、施設内で間食することは可能でしょうか。また、持っていくお土産に決まりはありますか？
A. 施設により異なります。もしOKでも、持ち込むお土産の中身や、食べる場所には気をつけましょう。
間食することや面会の際にお土産を持っていくことが可能かどうかは施設によって対応が異なります。もし、施設が間食OKの施設であっても、その方が糖尿病や腎臓病など、食べ物に制限がある病気を患っている場合は、お菓子等を持っていくことはもちろん避けた方が良いです。また、食べる場所にも注意が必要です。施設内には、病気や飲み込みの問題などの理由で間食することができない方が多くいます。その人の前で間食をすると、その人にとってつらい思いをさせてしまうでしょう。もし間食する場合には、あまり人目が多くないところで食べる方が無難です。
また、持ってくるお菓子等にも注意をする必要があります。安全性や感染症に対する問題もあり、生ものを持ってくることは厳禁です。その時に食べきれず放置しておいて、しばらく経ってから食べて食中毒になったケースもよく聞かれます。お寿司やケーキなど日持ちのしないものは、始めから持ってこないか、その場で食べてしまうかのどちらかにし、余った分は持ち帰ってご自宅で処分するようにしてください。
あとは、硬いお菓子や飲み込みにくいお菓子も避ける方がよいでしょう。噛み切れないお菓子・飲み込みにくいお菓子などは、のどに詰まらせる（誤嚥する）恐れがあります。高齢者の死因の上位に誤嚥性肺炎があります。これは飲み込みがうまくいかず、食べ物が食道を通らすに肺に入って起こる病気で、高熱、呼吸困難など様々な症状があり、亡くなる可能性が高い病気です。施設に持ち込みをしたい場合は、事前に施設の許可を取り、健康を害しないように持ち込むお菓子は吟味しましょう。