当人の意向で入院から在宅医への切り替えは可能?

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当人の意向で入院から在宅医への切り替えは可能?

Q. 腎臓がんの父を介護しています。化学療法を受けるために入院しているのですが、父がもう治療はしたくないと言っています。この入院を機に治療はやめ、自宅で療養する方法に変更したいと思うのですが、この場合、在宅医への変更は可能なんでしょうか。

A. 治療方法や治療場所など、ご本人の意思で選択することは可能です。ただし、退院後のサポートも必要でしょうから、かかりつけ医としっかり相談しておくことをおすすめします。

治療や治療場所の選択、主治医の変更は本人が自由に選択することができます。治療をしないと決断されたのであれば、主治医へその意向を報告し、自宅退院へ向けて相談していくようにしましょう。

そして、がんの進行度や現在の身体状況によって、自宅でどのような支援体制が必要であるかが変わってきます。在宅医に関しても、がんの状態や訪問診療等の必要性を考慮して、クリニックを選択していく必要があります。自宅退院の意向を主治医へ伝えた後に、今後、病気によって起こりえる状況やかかりつけ医について相談してみましょう。

本人や家族が今後フォローしてくれる在宅医を見つけている場合は、そちらに現在の主治医が記載した紹介状を持って受診し、情報共有を行うことになります。もし、まだ在宅医が見つかっていない場合は、院内にいる医療ソーシャルワーカーや在宅医を紹介してくれる窓口へ相談へ行き、一緒に探してもらうことも可能です。

状態にもよるのですが、退院後、医療的なサポートだけでなく、介護のサポートも必要な場合は、ケアマネージャーの手配やサービスの検討等も必要となりますので、これらも並行して、入院中に医療ソーシャルワーカーへ相談するようにして下さい。尚、入院前に在宅サービスを利用していた場合は、担当してくれていたケアマネージャーに必ず連絡し、相談するようにしましょう。

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