Q. 父が脳梗塞で倒れ、左半身が麻痺しています。前立腺の病気もあるため、トイレに間に合わないことも多く、日中はリハビリパンツにパット、夜はおむつをしています。おむつ代が毎月高額になってしまうのですが、介護保険で助成してもらうことはできますか。
A. おむつの助成や給付に関して介護保険で利用できる制度はありませんが、市区町村によって制度が用意されているケースなどもあります。
おむつの助成金や給付に関して、介護保険で利用できる制度はありません。しかし、各市区町村によって、要介護者を対象とした介護用品についての制度が用意されている場合があります。支給方法については、各市区町村によって異なり、助成金を支給する方法や専用の給付券を発行する方法、おむつを現物支給する方法等もあります。
対象者は、基本的に要介護認定を受けている方となりますが、おむつの消費量が多く、家計を負担しているレベルであることが条件であるため、主に要介護4～5の介護度を対象としている場合が多くみられているようです。また、同居している世帯の全員が非課税であるといった世帯収入にも条件がありますので、申請前に、お住いの市区町村に確認が必要です。
この他にも、おおむね6カ月以上寝たきりで医師の診断を受けており、おむつの使用が必ず必要であると判断された場合は、おむつ代が医療費控除の対象となる制度もあります。申請する際は、おむつを購入した領収書が必要となりますので、捨てないようにして、必ず保管するようにしましょう。
こちらの対象となるかどうかは、税務省に問い合わせて確認する必要がありますが、対象となれば、所得税の一部が還付されることとなります。対象者に該当する制度がないか、積極的に確認し、活用するようにしましょう。