介護施設の人員配置基準って何?

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介護施設の人員配置基準って何?

Q. 父の施設入所を検討しています。ネットで事前に調べ物をしていたら、施設には介護職員の人員配置基準というものがあると見かけました。これは具体的にはどんなものなのでしょうか。

A. 人員配置基準とは、施設入居者の人数に対して必要とされる、職員数の基準です。お父様の入居の際には、ぜひ確認しておくとよいでしょう。

人員配置基準とは、施設の入居人数に対し、必要とされる職員の人数の基準のことで、介護保険法で定められています。各施設は、この人員配置基準を満たした職員数を配置しなければ、施設として運営する際、介護報酬が減額されることとなります。

例えば、特別養護老人ホームであれば、看護・介護職員3:1と定められており、これは入所者3人に対して、看護もしくは介護職員を1人配置しなければならないという意味です。人員配置は、施設で働いている職員の総数で計算されますので、24時間、配置基準を満たさなければいけないということではありません。

そのため、配置人数は時間帯によって変わり、日中と夜間では配置人数に違いがみられます。施設によっては、配置基準以上に十分な人数の職員を配置することで、職員の介護負担を減らし、入居者の安全の確保を行っているところも多くみられています。

そのような施設は、他の施設より費用が少し高いところもありますが、介護や看護体制が整っているので、より手厚いサービスを受けることができるでしょう。よって、施設を選定する際は、その施設の配置人数を確認するようにし、できれば、日中と夜間の体制の違い等、把握して申し込むようにすれば、安心して任せることができると言えるでしょう。

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