生活保護を受給するためにはどうすればいい?

更新日:
生活保護を受給するためにはどうすればいい?

Q. 国民年金のみで両親が生活しています。今まで息子の私が仕送りをして生活が成り立っていたのですが、先日失業してしまい、仕送りすることができなくなってしまいました。このままでは生活できなくなってしまう可能性があるのですが、両親が生活保護を受給するためにはどうしたらいいでしょうか。

A. まずはお住いの市役所・区役所や、福祉事務所に相談に行ってみてください。その後、受給基準を満たしていれば、生活保護の支給となります。

生活保護を受給するためには、まずは市役所(区役所)や福祉事務所へ相談に行くことが必要です。相談後に、生活保護の受給基準を満たしていれば、申請を行います。そして、各自治体により申請者が受給するにあたるかを調査し、問題がなければ、生活保護の受給が決定します。

生活保護は申請すれば誰でも受給できるという訳ではなく、受給基準を満たしている方で、お住いの地域の自治体の調査を終えて、困窮している状況と認められれば、受給となります。この受給基準というのは、「世帯収入が最低生活費以下であること・援助する家族がいないこと・病気等で働くことができないこと・現在、貯金や現金がほぼないこと・家や土地等の資産がないこと」等があげられます。

相談時には、預金通帳や年金額に関する書類、公共料金の請求書等、お金に関わるものを持参し、提出することで生活に困窮している証明をします。なお、相談時に持参できない場合でも、預金通帳等はいずれ提出を求められますので、早めに証明しておくと良いでしょう。最低生活費については、地域や世帯人数等で人によって異なりますので、相談時に確認するようにして下さい。

今回のケースでは、年金は受給されているということですので、生活保護の支給費用としては、年金だけで足りない部分の費用分となるでしょう。資産調査、扶養調査、借金調査等の厳密な審査を行い、生活保護を利用せず、他の制度を利用して補うことができないか等、厳しい審査の上、受給が決定することになりますが、決定するまでの期間としては、約2週間~1カ月程になります。

支給時期としては、申請時から計算されることになりますので、生活が困窮している場合は、なるべく早めに相談に行くようにしましょう。

Designed by Freepik