お金を下ろしに行きたい。ヘルパーさんについてきてもらえる?

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お金を下ろしに行きたい。ヘルパーさんについてきてもらえる?

Q. 脳梗塞で倒れてから車いすで生活しています。お金を下ろしにATMに行きたいのですが、肺も悪く、途中で動けなくなってしまうことが心配です。ヘルパーさんに付き添ってもらって銀行まで行けると助かるのですが、ヘルパーさんに同行してもらうことはできるのでしょうか。

A. 訪問介護のサービスにある、「外出介助」として認められるでしょう。しかし原則として、ヘルパーがお金を実際に引き出したり管理したりすることはできませんので、気をつけてください。

本人が銀行を利用するために訪問介護を利用し、ヘルパーに同行してもらうことは可能です。これは、利用者にとって日常生活上で必要な支援と判断される内容であれば、「外出介助」として認められるサービスです。ここで注意すべき点としては、ヘルパーが行うことのできる支援は、銀行へ行くための支援であり、あくまでも外出時の見守りや介助のみという点です。

よって、銀行でお金を引き出したり、引き出したお金を管理することは、介護保険上のサービスではすることができません。利用者の金銭に関する内容(引き落とし、振り込み、支払い等)は、トラブルの原因に繋がる可能性が考えられるため、原則は、訪問介護のサービスとして認められていません。

例外として、日常生活上において、最低限必要な行為にかかる振込については、対象となるケースもありますが、これは、各市区町村の介護保険上の判断により異なりますので、あらかじめ確認が必要です。

質問者様の場合、付き添いがあれば、ご本人でお金を引き出すことができる状態であるため、介護保険上のサービスとしては問題はありません。尚、外出介助をお願いする場合は、事前にサービス内容をケアプラン上に追加する必要がありますので、必ずケアマネージャーに利用したい旨を伝えるようにし、ケアプランの変更を依頼するようにしましょう。

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