Q. 父が最近ふらふらするようになったため、杖を購入しようと思っているのですが、介護保険で購入の補助をしてもらうことはできるのでしょうか。
A. 杖を購入する際の補助については、原則として身体・知的障害者や難病患者のみとされています。ただし、介護保険の対象とされている種類の杖であれば、1割～3割負担でレンタルすることも可能です。
杖の購入の補助については、各自治体にて給付規則が定められていますが、原則として、身体・知的障害者や難病患者のみとなっています。
その中でも、T字杖や棒状の杖については「日常生活支援道具」に分類されますが、医師の診断により、歩行障害があり、下肢の支持が必要な状態であると認められれば、市区町村より支給されることとなっています。（支給の判断方法は各市区町村により異なる）
そのため、これらの条件に該当しない方で、T字杖や棒状の杖を購入する場合は、基本的に自費での購入が必要となります。しかし、介護保険にて対象となっている種類の杖であれば、介護保険を利用し、1割～3割負担でレンタルすることは可能です。対象者は要介護認定で要支援1～2、要介護1～5と認定された方です。
対象となる杖は、歩行補助杖と呼ばれるものであり、多脚杖（3～4本の脚）・松葉づえ等に限られています。レンタル料金は、1割の方で100円からとなっています。ちなみに、T字杖や棒状の杖は自費購入であっても、折りたたみであれば1,500円程から購入可能です。
いずれにしても、本人の身体状況にあった杖を選択することが重要となりますので、まずは、介護用具専門店やレンタル事業所へ行き、相談してみましょう。