通所介護を利用後、歩ける場合は一人で帰っていもいいの?

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通所介護を利用後、歩ける場合は一人で帰っていもいいの?

Q. 母が運動をしたいというので、自宅近くの運動可能な通所介護を利用しようと思っています。母は杖を使えば問題なく歩けるので、トレーニングも兼ねて歩いて帰りたいというのですが、通所介護利用後、歩ける人は1人で帰ってもいいのでしょうか。

A. 通所介護では、安全面などを配慮し、原則として施設側が送迎することになっているため、1人で帰るのは難しいかと思います。

通所介護では、一人で歩いて帰ることが可能な方でも、原則としては、施設側が自宅まで送迎することになるでしょう。介護サービスを提供する事業所は、安全に事故のない環境が整えられていることを前提に、介護サービスを提供する許可を得た上で、運営を行っています。

これは、施設に行くまで・帰るまでの道のりも含まれているため、利用後であっても、帰宅中に起きた事故に関しては、施設側も責任を負う可能性があります。たとえ、何かあっても施設側に責任を追及しないと、あらかじめ本人や家族が同意していたとしても、施設利用後の帰宅時のトラブルは、施設側に全く関係ないこととは言えません。

そのため、自宅までの距離がたとえ数メートルであったとしても、施設の職員が付き添いで歩いて帰ることになるでしょう。本人が家族がこれを拒否した場合、利用を拒まれることも考えられます。

また、普段は問題なく歩けていたとしても、高齢者であれば、体調の急な変化が起こるリスクが高いため、施設としては安全性を考えて帰宅するまで責任を持って見守りを行うべきと判断されます。そのため、家族としても、施設の立場も考慮し、本人のためにも見守りも兼ねて施設の職員に付き添いしてもらい、自宅まで安全に送り届けてもらう方が安心と言えます。

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