訪問介護のスタッフに自宅の大掃除をしてもらうことはできる?

更新日:
訪問介護のスタッフに自宅の大掃除をしてもらうことはできる?

Q. 母が1人で生活しています。しかし、昨年骨折してしまい、掃除や家事をすることが大変になりました。もともときれい好きで、年に数回自室の大掃除をしないと気が済まない人なので、1人で掃除してまた転んでしまうのではないかと心配しています。娘の私が手伝いに行ければいいのですが、仕事もしており離れて暮らしているため、なかなか手伝いに行けません。訪問介護のスタッフに自室の大掃除をしてもらうことはできるのでしょうか。

A. 訪問介護で対応できる掃除の内容は、基本的に日常生活に必要な範囲とされています。大掃除はその中に含まれないことが多いのですが、線引きが難しい部分もあるため、一度ケアマネージャーに相談してみるとよいでしょう。

訪問介護が対応できる掃除の内容には、基本的に日常生活に必要な範囲のものとなっています。訪問介護で提供できるサービスには、「身体介護」と「生活援助」という2つの種類があり、この内、掃除は「生活援助」の項目にあてはまります。

「生活援助」とは、実際に利用者の体に触れる介助行為にあたる「身体介助」とは違い、家事や掃除等、利用者を日常生活の必要範囲内で援助するサービスです。日常生活として、該当しない項目の例としては、自室以外の部屋の掃除・本人以外の必要な(家族のため)買い物・来客の対応・ペットの世話等があげられ、模様替えや大掃除等も、普段の生活の援助に必要のない内容とされていることが多いようです。

しかし、日常生活に必要な範囲内とは、個人の主観もあり、線引きが非常に難しいところです。大掃除の程度や部屋の状況にもよりますし、各自治体によっても、訪問介護ができる内容の判定は異なります。

そのため、お願いする場合は、まずは担当のケアマネージャーへ相談し、無理のない内容であるか確認するようにしましょう。介護保険の内容として、不適切と判断された場合、費用に介護保険が適用されない可能性がありますので、範囲内で掃除をお願いするようにしましょう。

Designed by Freepik