訪問介護は個人的な外出先でも付き添ってくれる?

更新日:
訪問介護は個人的な外出先でも付き添ってくれる?

Q. ALSを患っている父が、訪問介護を利用して痰吸引をしてもらっています。今度、同窓会が自宅近くのホテルで開かれるため、父も参加したいと言っているのですが、痰が絡んだ時のことを心配しています。訪問介護のスタッフにも同窓会に参加してもらえれば助かるのですが、訪問介護は同じ市町村内であればどこでも来てもらうことはできるのでしょうか。

A. 残念ですが本人の趣味などで希望する場合、訪問介護の範囲外になってしまいます。事業所によっては自費利用ができることもあるため、一度相談してみてください。

介護保険を利用した訪問介護の外出として、対応可能な範囲は、基本的に「通院」「日常生活に必要な買い物」「役所への書類提出時」「銀行への付き添い(ATMの操作等は除く)「周辺の散歩」等、全て日常生活に必要な範囲内に留まった内容とされています。

本人の趣味や好み等で希望する外出は範囲外とされ、イベント参加やお祭り、結婚式等も該当しないとされています。よって、介護保険を利用した訪問介護で、同窓会に同行してもらうことは難しいと言えるでしょう。そのため、このような外出時にヘルパーさんの同行をお願いする場合は、介護保険を利用せず、自費の利用をすれば、同行してもらうことは可能です。

まずは、普段利用している訪問介護事業所に、自費利用ができるか確認するようにしましょう。自費となれば、事業所によって費用は異なりますが、どのくらいの時間、同窓会に参加するかによっても変わってきます。

また、お父様の場合、痰吸引が必要であるため、外出時に持ち運び可能な吸引器の手配等も必要になる可能性もあります。自費の外出サービスであれば、介護タクシーでの送迎も含めて利用でき、終日介助者が付き添ってくれますので、費用面で問題がなければ、いつもの訪問介護と変わらず、安心して利用することができます。

普段利用している事業所が対応できない場合は、自費での外出援助を専門に行っているヘルパー事業所もありますので、そちらに依頼するのも良いかと思います。

Designed by Freepik