Q. 母はうつ病を患っています。体調のいい時は家事も問題なく行えるのですが、体調が悪いとベッドから起き上がれなくなります。体調の悪い時だけサービス利用をしたいようなのですが、訪問介護で定期的な利用ではなく、必要な時だけ来てもらうことはできるのでしょうか。
A. 残念ですが、介護保険を利用した訪問介護では、ケアプランをもとにした定期利用が通常とされています。
介護保険を利用した訪問介護では、定期利用が必要な方に対してサービスの提供が行われることが前提とされていますので、定期利用することが通常とされています。この場合、ケアプランに沿って、サービスを利用しますが、急な利用であれば、そもそもケアプランを立てることができませんので、介護保険ではこのような利用は該当しないと言えます。
その他に、随時対応サービスという形態もありますが、これは、緊急時の必要性に応じて利用するサービスとなります。緊急時、24時間対応可能な事業所へ連絡し、必要があれば、職員が訪問し、サービスを提供するというものです。
こちらは、緊急時のサービスであるため、該当するケースもありますが、算定時には条件がありますので、必ずケアマネージャーへ相談して利用するようにしましょう。
うつ病であれば、定期的に訪問看護を利用し、病状経過を観察したり、管理を行う方も多くみられていますが、定期的に人が自宅に来ることによって、大きなストレスを抱えてしまう患者もいるため、サービスの利用計画は慎重に専門職と検討することが大切です。
どうしても定期的にサービスを利用することが難しい場合は、自費で訪問介護を利用することで、本人のペースを崩さずにサービスを導入することも良いでしょう。