Q. 母の施設入所を検討しています。腰にひどい褥瘡があるのですが、処置をしてくれる施設はありますか。
A. 介護施設でも褥瘡の処置は可能ですが、その状態にもよるため、必ず医師の判断に従うようにしましょう。
施設でも褥瘡の処置は可能ですが、褥瘡の状態にもよりますので、医師の判断や助言に従い、施設入所を検討して下さい。褥瘡の処置が可能な施設でも、病院と同じような医療管理をすることは困難であり、入所後に状態が悪化し、一旦入院加療をする場合もあります。
褥瘡の治療はとても難しく、特に寝たきりの高齢者の場合は、定期的な体位交換や処置・栄養管理等、良い状態にしていくためには、長期的な経過観察が必要となります。そのため、現在の褥瘡の状態で施設に入所できるかどうかは、かかりつけの医師に相談した上で、適切な施設を選択するようにして下さい。
毎日、医療的な管理や処置・観察が必要な場合は、看護師がいる施設に入所することが望ましいでしょう。また、定期的に訪問診療をしてもらえる施設で、引き続き、様子を診てもらうことが大切です。洗浄やガーゼの交換、薬の塗布等が必要な状態であれば、介護士だけではできない処置も多く存在しますので、できるだけ医療面の管理ができる施設に入所することをお勧めします。
毎日、処置が必要でない場合は、看護師がいない施設にも入所できますが、褥瘡の悪化や予防に努めるためにも、訪問看護を必要な頻度で利用し、健康管理や褥瘡の状態を観察してもらうようにすれば、安心かと思います。