
Q. 母は膝が悪く、医師から体重を減らすように言われています。自宅にいてもなかなか痩せるものでもないので、できれば施設で管理してもらいたいのですが、減量を目的に施設入所はできるのでしょうか。
A. 期間を決めて減量目的で入所するのであれば、介護老人保健施設が考えられます。ただし減量目的での入所が受け入れ可能かどうかは事業所によって異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
体重が重くなると、膝などにかかる負担も大きくなるので、痛みや変形を引き起こしやすくなってしまいます。高齢の女性に多く見られる変形性膝関節症を悪化させないためには、適正な体重を保つことが大切です。
減量のために期間を決めて入所するということであれば、介護老人保健施設への入所が考えられます。介護老人保健施設は、リハビリを目的とした介護施設です。一定期間のリハビリによって、自宅で安心して生活できるようになることを目指す施設です。
介護老人保健施設には、理学療法士や作業療法士といったリハビリの専門職がいます。そのため、減量に必要な筋力トレーニングなど運動の指導が受けられると考えられます。また、看護師や栄養士による、食事の管理も行ってもらえます。
高齢であれば短期間で大幅な減量は難しいかもしれませんが、運動や食事の習慣の改善が図れる可能性があります。減量のための入所で受け入れが可能かどうかは施設ごとの判断になります。また、合併症によっては思うようなサービスを受けられないかもしれません。一度、施設に問い合わせて確認してみるようにしてください。