家族や親戚、保証人がいなくても老人ホームや介護施設に入所できる?

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家族や親戚、保証人がいなくても老人ホームや介護施設に入所できる?

Q. 両親が亡くなり1人暮らしをしています。1人っ子で自分以外家族がおらず、親族とは交流がないので頼れる親族もいません。自分も高齢になってきており、今後施設に入所し生活していく可能性もあると思い調べたら、入所の際には保証人が必要になるとありました。保証人がいなくても入所できる施設はあるのでしょうか。

A. 頼れる人が周りにいない場合、保証会社を利用する、もしくは早い段階で成年後見制度を利用する方法が考えられます。ただし、保証人の有無については施設によって判断が異なるため、事前に問い合わせておくことをおすすめします。

特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった介護保険施設に入所する時には、保証人がいないことで入所を拒否されることは原則的にはありません。しかし、保証人や身元引受人がいないと、体調変化時で病院に搬送されたときや、施設で亡くなった時の対応に困難が生じます。

そのため、身元引受人など緊急時に対応してくれる人を求められる場合は多いです。また、有料老人ホームなどでは、保証人を求められることが多いです。利用料金が滞った時の対応などが必要なためです。ご家族など頼れる人がいない場合には、保証会社を利用することも可能です。

料金はかかりますが、施設の利用料金の支払いや病院への対応などをしてもらえます。また、成年後見制度も検討しても良いかもしれません。これは、認知機能の問題などで判断が亡くなった時に利用できる制度ですが、判断力があるうちにあらかじめ契約しておくことが可能です。

これによって後見人を依頼すれば、後見人が保証人の代わりを果たしてくれると考えられます。保証人を必要とするかどうかは、施設によっても判断が異なります。実際に入所を検討している施設に、問い合わせてみるようにしてください。

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