Q. 実家の玄関に段差があるのですが、父がそこで転倒して骨折してしまいました。介護保険の認定を持っているので住宅改修で手すりを設置しようと思っているのですが、償還払いになるといわれました。償還払いとは何でしょうか。
A. 償還払いは、サービスにかかった費用を利用者が一旦全額支払い、その後申請することで保険者より費用の支給が受けられる制度です。介護保険や医療保険で導入されています。
償還払いとは、介護保険や医療保険で導入されている制度であり、サービスにかかった費用を利用者が一旦全額支払い、その後、申請することによって、保険者より費用の支給を受けることを言います。介護保険では、主に住宅改修や高額介護サービス費が償還払いの対象となっています。
住宅改修では、要支援・要介護と認定されている方は、対象工事に対して、20万円までの費用を限度として、かかった費用負担の9割（所得により異なる）が支給されることとなっています。支給を受けるためには、工事後に申請することがもちろん重要ですが、工事施工前に、市区町村の窓口へ申請のための必要書類や注意事項などを必ず確認するようにしましょう。
また、介護保険による住宅改修の項目に該当する計画であるか、工事内容の確認や必要書類の提出をしているか等を全て確認してから工事を始めるようにして下さい。もし、確認なしに工事をして、事後申請した場合、費用の支給がされない場合もありますので、必ず、事前申請はクリアするようにしましょう。
そして、窓口での対応や説明がわかりにくい場合もあり、提出書類は本人や家族だけで作成するものだけではありませんので、住宅改修の対象業者やケアマネージャーへ事前に相談するようにして下さい。