Q. 母が脳梗塞で倒れ寝たきりの状態になりました。自宅での介護が困難なため、施設入所を検討しています。医療介護療養型施設というものがあると聞いたのですが、その施設では看取りでの受け入れは可能なんでしょうか。
A. 看取りでの受け入れは、医療機関ごとの方針によって異なります。もし待機時間が長期になりそうな場合、その期間の過ごし方を同時に考える必要があるでしょう。
看取りでの受け入れを行っているかどうかは、それぞれの医療機関の方針によって異なります。介護療養型医療施設とは、医療法人が運営する介護施設であり、通常の介護施設の役割である「食事や入浴・排泄」等の介護サービスだけでなく、積極的な治療以外の医療処置や管理を行うことが可能な施設となっています。
そのため、高齢者施設というよりも、医療機関の役割を担っていると言えます。対応可能な医療処置としては、各医療機関により異なりますが、胃ろう・経鼻栄養・痰吸引・褥瘡処置等が必要な方でも入所が可能となっており、特別養護老人ホームや介護老人保健施設等の高齢者施設では受け入れができない医療依存度の高い方が入所されている傾向にあります。
入所対象者は、要介護認定にて要介護1～5と判定された方で、積極的な治療が必要のない方となっており、寝たきりの方や認知症の方でも入所は可能となっています。注意点としては、現在、新設が認められておらず、数が減ってきている医療機関である上に、費用負担が少ないため、空きが少なく、待期期間が長期となる可能性があることです。
また条件として、看取りが可能であれば、よりスムーズに入所することは難しいと思われます。待機期間が長期となる場合は、その間、どこで過ごすのかを同時に検討する必要があると言えるでしょう。