脳梗塞の後遺症で自宅前にある階段の昇り降りができない。何かいい方法はない?

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脳梗塞の後遺症で自宅前にある階段の昇り降りができない。何かいい方法はない?

Q. 母が脳梗塞で倒れ入院中です。半身麻痺の後遺症が残っているのですが、母は自宅に帰りたいといっています。しかし、自宅の玄関の前には急な階段があり、階段を昇り降りしないと出入りできません。何かいい方法はありませんか?

A. ご自宅の状況にもよるのですが、スロープなら介護保険の適用があるため、福祉用具のレンタルとして軽費で利用することができるでしょう。

階段の段数や傾斜にもよりますが、段差を解消するためのスロープであれば、介護保険の適用がありますので、福祉用具のレンタルとして軽費で利用することができます。介護保険でレンタルできるスロープは、取り付けに工事を伴わない容易に持ち運びができるものであるため、ヘルパーやデイサービス職員や家族が簡単に取り付けたり、取り外しすることができます。

使わないときはたたんで収納することも可能ですので、同居している家族にも迷惑がかかりにくいと言えるでしょう。足が上がりづらい方だけでなく、車いすに乗ったまま利用することができるため、玄関前で移乗する必要もありません。

そして、スロープの設置以外にも、階段の一段をゆるやかにするための段差解消や手すりの取り付け等の工事であれば、介護保険の住宅改修の条件としてあてはまります。介護保険の住宅改修と認められれば、費用の一部支給がありますので、負担も軽費で行うことが可能です。

他にも、段数が多い場合は、階段昇降機等の設置を検討する必要がありますが、こちらは介護保険の対象外であるため、ある程度の自己負担が必要となります。その方法を選択すればよいのは、住宅環境や本人の状態にもよりますので、ケアマネージャーや専門業者と検討し、導入をするようにしましょう。

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