介護保険を利用した住宅改修で階段昇降機をつけてもらうことはできる?

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介護保険を利用した住宅改修で階段昇降機をつけてもらうことはできる?

Q. 父が脳梗塞で倒れてしまい、左半身が麻痺で動かせなくなりました。歩行は難しく今後は車いすでの生活になるのですが、自宅の1階は工場で2階が居間のためどうにか階段を上らないと生活することができません。昇降機というものがあると聞いたのですが、住宅改修で設置してもらうことができるのでしょうか。

A. 介護保険の対象外になってしまいますが、ご自宅の環境が取り付けに適していれば、階段昇降機の取り付けは可能です。

住宅を改修して階段昇降機を取り付けるためには、まずは、ご自宅の環境が取り付けに適しているかを業者に判断してもらう必要性があります。この条件とは、例えば、取り付けを検討している階段の段差幅が目安75㎝以上の階段であることや住宅の構造強度が昇降機の取り付けに耐えられるレベルであること等があげられます。

また、階段昇降機にはいくつかのタイプがあり、「椅子に座って移動するもの」や「車いすを乗せて移動するもの」「その都度設置できるもの」があります。本人の身体状況や住宅の環境を考慮し、どのタイプの昇降機が設置にふさわしいのかを検討していく必要があるでしょう。そして、階段昇降機の取り付けに関して、一番注意すべき点としては、介護保険制度の対象外となっていることです。

階段昇降機は、介護保険を利用せずとも、レンタルが可能となっていますが、レールの種類や取り付ける環境、使用する種類によって、レンタル費用は様々であり、最低でも月額10000円以上は負担する必要があるでしょう。

しかし、近年では介護保険が利用できない代わりに、自治体によっては、階段昇降機の設置工事や費用についての助成を行っている場合があります。これは、全国で決められているサービスではなく、あくまでも各自治体により取り組みは異なりますので、お住いの自治体へ確認するようにしましょう。

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