介護保険でGPS機器のレンタルは可能なの?

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介護保険でGPS機器のレンタルは可能なの?

Q. 認知症の母を介護しています。先日、気が付いたら出かけてしまっていたことがあり、また徘徊してしまうのではないかと心配しています。GPS機器を母に持たせたいと思っているのですが、介護保険でレンタルすることはできるのでしょうか。

A. 一部のGPS機器に関しては、介護保険の適用が開始されている現状です。どんなものがOKか、ケアマネージャーに相談してみるとよいでしょう。

介護保険制度を利用した福祉用具レンタルでは、GPS機器の全体が適応されるわけではありませんが、現在、一部の機器に関しては適応が開始されている現状です。

元々、介護保険制度の福祉用具レンタルでは、認知症老人徘徊感知機能が適応されていました。これは、要介護者等が屋外へ出ようとしたときにセンサーにより感知し、家族や隣人、知人へ通報するものです。そのため、徘徊感知機器の要件を満たす一部のものであれば、GPS機能付きのものでも介護保険が適応になる可能性があるのです。

適応可能な機器については、福祉用具事業所へ問い合わせるか、ケアマネージャーへ相談するようにしましょう。近年では、外出時にGPS機器の携帯を忘れないようにするため、普段使用している靴や杖・自転車等に装着できる便利なものも増えており、通常は初期費用や月額料金等も含め、20000円~費用がかかりますが、介護保険が適応できれば、月額2000円程でリーズナブルに利用することが可能です。

そして、介護保険制度の活用以外でも、自治体独自のサービスでGPS機能付き認知症老人徘徊感知機器をレンタルしている場合もありますので、一度お住いの市区町村の取り組みについてチェックすることも重要です。

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